トップ > 快適な住宅づくりの基礎 > 3.不快な結露を防ぐために/不快な結露のメカニズム。

快適な住宅づくりの基礎 -

不快な結露のメカニズム。

石油やガスを燃焼させるとほぼ同量の水分を発生させる。

燃焼の仕組みは、化学的には、物質が多量の光と熱を発して酸素と化合する現象をいいます。 燃焼の仕組みは難しい要素が多く、化学的にも解明され尽くしたとは言えないのが現状です。 広義には、物質が酸化することも燃焼ということが出来ます。 灰などを見ると燃焼すると物体が消滅するように感じられますが、物質が急激に酸化し、 分解されて姿を変えるだけで燃焼しても質量は変わりません。灯油の場合には、1リットル燃焼すると 二酸化炭素13m³水蒸気を約1100g放出します。したがって室内で石油ストーブを燃焼させることは、 目に見えない水蒸気として石油を燃焼させた分だけの水分をばらまいていることになります。

結露とは(そのメカニズム、湿り空気線図)

なぜ結露が起こるか

空気は温度が高いほど、たくさんの水蒸気を含むことができる性質があり、 逆に温度が低いほど少ししか水蒸気を含むことができません。

例えば22°C、50%の空気が11℃まで冷やされると気体のはずの水蒸気が水滴となって現れます。 これが結露です。また、結露が始まる時の温度を露点温度といいます。


絶対温度

湿度とは何だろう?

湿度には、絶対湿度と相対湿度があります。

絶対湿度とは?

乾き空気1kgの中に、水分が何グラム含まれているかを示します。(単位:g/kg)

相対湿度とは?

その温度の飽和状態の時の水分量に比べた割合を示します。(単位:%)


温度の高い空気は、より多くの水蒸気をを含む。

温度の高い空気は、より多くの水蒸気をを含む。

水蒸気の気圧は気温の上昇により高くなるので水蒸気が多くなります。 100°Cでは1気圧となり、水蒸気のみになってしまい、乾き空気はなくなります。


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