熱損失係数Q値
Q値とは、住宅の内と外の温度差が1度ある場合、建物内部から外部に逃げる熱量が1時間につき 床面積1m2あたり幾らになるかを表した係数のことです。 従って、この係数が大きければ大きいほど住宅から逃げる熱量は多くなり、少なければ少ないほど断熱性能が良いという事が言えます。
住宅の各性能基準は、地域差を考慮して日本列島をT〜Y地域に区分し、性能値が決められています。
更に、同一地域区分内においても気候が異なる地域については、市町村単位で地域区分が異なります。
四国においても地域によっては、W〜X地域に分類されている所もあります。
地域 | I | II | III | IV | V | VI |
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W/m²°C(J/s) | 1.6 | 1.9 | 2.4 | 2.7 | 2.7 | 3.7 |
kcal/m²h°C | 1.38 | 1.63 | 2.06 | 2.32 | 2.32 | 3.18 |
熱損失係数の次世代基準値(戸建て・共同、共通基準)上記数値以下にする。
次世代省エネ基準からKcal表示は大部分がW表示に切り替わります。
1Wとは、1J/sの事です。(1ワット=1ジュール/秒)
仕事・熱量の単位で電気エネルギーの単位として毎秒1W消費される電気エネルギー(電力量)を表す単位でもあります。
Jは、ジュールという単位で、1J=1N・m(力の大きさ、1Nの力がその力の方向に物体を1m動かすときにする仕事)のことです。
ワット(ジュール)とカロリーの関係は、一般には15°Cにおける水の比熱を4.1855J/g・Kとする 熱量の単位として採用されています。ここまで詳しく覚えておく必要はなく、 感覚的に電気量としてのW(ワット)の感覚で充分ではないかと思います。
Q値=熱損失係数の計算方法。
Q = (QR + QW + QF + QV) / S × t