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快適な住宅づくりの基礎 -

住宅環境の地域区分とQ値。

熱損失係数Q値

「次世代省エネルギー基準」(1999年)区分図

Q値とは、住宅の内と外の温度差が1度ある場合、建物内部から外部に逃げる熱量が1時間につき 床面積1m2あたり幾らになるかを表した係数のことです。 従って、この係数が大きければ大きいほど住宅から逃げる熱量は多くなり、少なければ少ないほど断熱性能が良いという事が言えます。

住宅の各性能基準は、地域差を考慮して日本列島をT〜Y地域に区分し、性能値が決められています。

更に、同一地域区分内においても気候が異なる地域については、市町村単位で地域区分が異なります。

四国においても地域によっては、W〜X地域に分類されている所もあります。

■次世代省エネ基準の熱損失係数は以下の通りです。
地域 I II III IV V VI
W/m²°C(J/s) 1.6 1.9 2.4 2.7 2.7 3.7
kcal/m²h°C 1.38 1.63 2.06 2.32 2.32 3.18

熱損失係数の次世代基準値(戸建て・共同、共通基準)上記数値以下にする。

次世代省エネ基準からKcal表示は大部分がW表示に切り替わります。

1Wとは、1J/sの事です。(1ワット=1ジュール/秒)
仕事・熱量の単位で電気エネルギーの単位として毎秒1W消費される電気エネルギー(電力量)を表す単位でもあります。
Jは、ジュールという単位で、1J=1N・m(力の大きさ、1Nの力がその力の方向に物体を1m動かすときにする仕事)のことです。

ワット(ジュール)とカロリーの関係は、一般には15°Cにおける水の比熱を4.1855J/g・Kとする 熱量の単位として採用されています。ここまで詳しく覚えておく必要はなく、 感覚的に電気量としてのW(ワット)の感覚で充分ではないかと思います。

Q値=熱損失係数の計算方法。

Q = (QR + QW + QF + QV) / S × t

熱損失係数
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