快適な住環境を作るために 〜住環境コントロールの要、熱とはなにか?〜
熱の性質
人間が暑さ・寒さを感じるメカニズム1
体の周りの温度だけで暑さ・寒さを感じるのではない。
20℃の気温だと快適
20℃の風呂だと冷たい
熱の性質とは
・熱は高い温度から低い温度に流れ、平衡を保とうとする。
・温度差が大きければ大きいほど勢いよく流れる。
基本1・熱の性質
例:カップヌードル
麺20℃+お湯90℃×0.5=55℃
右図のように、熱は高い温度(お湯)から低い温度(麺)に流れ平衡(汁)を保つ働きをする。
基本2・体温調整
人間は体温を36℃に保とうとする。
・体温を上げる場合の脂肪分解
・体温を下げる場合の発汗作用
・被服の着脱
基本3・熱の三要素
熱の三要素「伝導」「放射(輻射)」「対流・気流」 ⇒ 体感温度
人間が暑さ・寒さを感じるメカニズム2
人間は、体温の移動スピードにより熱い・冷たいを感じる。
伝導が体感温度に与える影響(冬場)
熱伝導率の高いほうが体温の移動が早い
冬場の床材を例にすると、右に行くほど冷たさを感じる。
放射(輻射)が体感温度にあたえる影響
・放射(輻射)熱のもっとも代表的なものは太陽熱やストーブの熱です。
これらは空気に関係なく熱線(電磁波)で放出されます。
・放射(輻射)熱も温度の高いほうから低い方へ飛びます。
輻射が体感温度にあたえる影響(夏場)
輻射によって影響する人間の体感温度
(50℃+20℃)÷2=35℃
輻射が体感温度に与える様々な影響(夏場)
床に日射しが入ると熱を蓄熱し、夜間に放熱する為熱くなる。
外部の熱も開口部より輻射して進入すると熱くなる。
目線で熱そうな場所が確認できたら
そこから放射熱が人に向かって飛んでいる。