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「工務店学校」四国の講義概要 - 住環境を研究する著名な先生方を交えて行われる講義とその内容。

第1期(2003年 4月〜12月)の「工務店学校」四国では、それまでに習った知識を再度整理する意味で、敢えて7回のシリーズに挑戦しました。丁度「シックハウス法」が施行され、住宅の健康問題が頂点に達しようとしていた年でもありました。学校開講中でしたが、その間ベストバランス研究会の主宰するセミナーへ有志と一緒に参加したりしました。社会学者の上野千鶴子さんと南雄三先生のバトルは「家族ゴッコの箱づくり」でしたが、今でも印象に残る楽しい、その後の我々にとって刺激的なオープンセミナーでありました。また、其の年の暮れの11月に大阪で開かれた「断熱するほど温暖化?」は、東京大学の坂本雄三先生による講演も四国より5社の設計事務所・工務店さんと参加しました。其のときに初めて今話題のLCCO2や環境効率「CASBEE」の考え方を耳にし、その後いち早く「自立循環型住宅」の勉強に入ることが出来た意味のあるセミナーでした。これを企画し、指導いただいている南雄三先生のご慧眼には感服します。2003年という年は「工務店学校」で習いながら最先端の情報を得た思いが強く。充実の第1期でした。第2期も「自立循環…」を中心に続けていますが、それどころではない大きな節目を迎えており、LCCO2や200年住宅問題や省エネ法の改正など次回の議題にしていかねばと考えています。

LCCO2とは
LCCO2とは、建築に起因するCO2排出量を算出するために、建物寿命1年あたりのCO2排出量を評価する手法のことで、ライフサイクルCO2の略。手順は、評価対象建物の資材消費量や建設時の物資輸送距離、暖冷房照明等のエネルギー消費量などを算定し、各過程での誘発素材量やエネルギー消費量、CO2排出量、廃棄物負荷等を算出し、影響項目間の重み付けを行って総合評価する。建設時の地球環境影響としては、鉄鋼、セメントなど素材製造工程での誘発CO2排出が大きいとされている。

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